幼稚園のうちに終わらせたい!公文の算数3A~A教材(小1相当)について解説します

公文式

小学校に通う前に、幼稚園や保育園の年で公文に入るお子さんの殆どが算数を選択されると思います。そして、一番最初は鉛筆をもって、運筆の練習から入ります。運筆とは、いわゆるスタートからゴールまで、線に沿ってお絵かきすることです。
その次には数え方の練習や数字の並びの練習、数字をなぞって書く練習を経て、ようやくたし算に入ります。
個人差がありますが、鉛筆を持つ習慣がないお子さんの場合でも数カ月でここまでは来ますね。

別記事でも解説している通り、公文では学年を超えて先取りの自主学習が出来るようになることを目標としています。
お家で机に向かって勉強する習慣がなくても、公文に通っている30分の間は何とか勉強する癖がついてきたのではないでしょうか。

そして、念願の小1相当の算数の学習に入ります。
それまでは、数を数える練習や書く練習ばかりで、いわゆる算数ではありませんでしたが、ようやく算数らしくなってきます。

小1相当の算数って何を勉強する?

学習指導要領では、下記の通り書かれています。

(1)数の概念とその表し方及び計算の意味を理解し,量,図形及び数量の関係についての理解の基礎となる経験を重ね,数量や図形についての感覚を豊かにするとともに,加法及び減法の計算をしたり,形を構成したり,身の回りにある量の大きさを比べたり,簡単な絵や図などに表したりすることなどについての技能を身に付けるようにする。

(2)ものの数に着目し,具体物や図などを用いて数の数え方や計算の仕方を考える力,ものの形に着目して特徴を捉えたり,具体的な操作を通して形の構成について考えたりする力,身の回りにあるものの特徴を量に着目して捉え,量の大きさの比べ方を考える力,データの個数に着目して身の回りの事象の特徴を捉える力などを養う。

(3)数量や図形に親しみ,算数で学んだことのよさや楽しさを感じながら学ぶ態度を養う。

小学校学習指導要領(平成 29 年告示)解説 算数編より引用

この中でも、公文は(1)に特化していますね。
計算でいけば、「加法及び減法の計算をしたり」とあります。これはまさに筆算のないたし算・ひき算のことですね。

公文の算数A教材ではどれだけたし算ひき算を勉強するのか

公文では、下記の通り割り当てられています。

  • 3A教材の71~200、2A、Aの1~80の計410枚で筆算のないたし算
  • Aの81~200の計120枚で筆算のないひき算

たし算とひき算で大きく枚数に差がありますが、やはりたし算は初めて算数の概念を習うところなので、時間をかけて、枚数をかけて進める形になっていますね。

公文の教材の進め方はとても練られていていつも感心するのですが、とてもとても丁寧です。
まずは4+1、7+1、13+1など「+1のみ」の練習を60枚かけてやります。
これは、+1は次の数ってことで、そんなに難しくないんだよと子供に思ってもらうためでもありますね。
ここで正解が続いて、スピードが上がって褒められると、子供も嬉しくなって好循環です。

そして、次には「+2のみ」を30枚かけて勉強。
「+2」に慣れてきた頃に次の「+3のみ」を20枚やって、そこから「+1~+3」までの復習に20枚。

もちろん、ここでつまづくようならまた「+1」や「+2」に戻って、出来るようになってから次に進みます。
こう書いてみると、未就学児でもたし算が出来てしまう、そんなカリキュラムになっていますね。

これ以降も、同様に足す数を増やしていきながら、途中で復習もはさみつつ、「+10」まで進める形になります。

ひき算は、たし算の反対ということで枚数は少ないのですが、たし算が完璧ならひき算もスムースに進められるということで組まれたカリキュラムでしょう。

A教材までを終えて身につく力

A教材までで、ひっ算のないたし算やひき算はマスターした形になります。
ここまでくれば、小学校の入学準備としては最低限クリアですね。
B教材ではひっ算が出てくるのですが、勿論このA教材を理解していないと苦しいので、もしBでつまづくようでしたら、一時的にA教材を宿題に挟むなどして進められるのではないでしょうか。

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