2022年のセリーグは、ヤクルトスワローズの村上宗隆選手の話題で持ち切りです。
シーズン残すところあと27試合の8月28日時点で、48本塁打、打率は.337、打点は119と全てセリーグのトップを走っています。
また、四死球も多く、そのOPSはなんと1.218 (2022年8月27日終了時点)。
OPSを過去レジェンドと比較して改めて村上選手の凄まじさについて語りたいと思います。
OPS1.200超の持つ意味
OPSは、出塁率と長打率を足し合わせて算出される指標です。
(詳しく知りたい場合は、解説をご覧ください)
ヒット数を率で表した打率とは異なり、長打率の計算に四死球が含まれることから、OPSでは打席あたりの打者の貢献度=得点への結びつきやすさを評価できます。
OPSの値そのものに意味はありませんが、その値の高さによって、その打者の打撃能力が評価できるんですね。
一般には、.900以上あれば素晴らしい打者として評価されます。
しかし、2022年の村上選手は8月28日時点で1.200超。
素晴らしいどころか、驚異的、いやレジェンド並の活躍をしています。
レジェンドとの比較
下表は過去のレジェンドのOPSシーズン記録トップ10です。
レジェンドの名にふさわしい面々が名を連ねています。
村上選手がもし1.204を超えるようなら、この表が久々に更新されることになりますね。
日本人選手限定なら、なんと1986年の落合選手以来36年振りの更新となります。
村上選手本人はOPSを意識してプレイされているわけではないと思いますが、得点に直結する指標としては、勝利を意識すれば自然とOPSは上がりますのでぜひともこの表を更新したいですね。
順位 | OPS | 選手名 | 年 |
1 | 1.293 | 王貞治 | 1974 |
2 | 1.258 | バース | 1986 |
3 | 1.255 | 王貞治 | 1973 |
4 | 1.244 | 落合博満 | 1985 |
5 | 1.234 | バレンティン | 2013 |
6 | 1.232 | 落合博満 | 1986 |
7 | 1.223 | カブレラ | 2002 |
8 | 1.211 | 王貞治 | 1967 |
9 | 1.210 | 王貞治 | 1966 |
10 | 1.204 | 王貞治 | 1976 |
目下3冠王
村上選手は、8月28日時点で下記項目でセリーグトップとなっています。
1-3はいわゆる3冠ですが、四球も多く、得点圏打率も高くチャンスに強い。
贔屓に欲しい…と言いたいところですが、こんなレジェンドを目の当たりにできる現状に感謝です。
2022年シーズンが終わるまで、そしてポストシーズンも目が離せませんね。
- 打率
- 打点数
- ホームラン数
- 得点数
- 長打率
- 出塁率
- 四球数
- 得点圏打率